私、主婦になりました。

24才で結婚。25才で田舎へ移住した26才の主婦の話。

読んで損はしないと思う、私のカメラマン直アシスタント体験記

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これから写真家・フォトグラファー・カメラマンになりたくて、アシスタントをしようか、どうしようか、さまよっている誰かの参考になればと思って書いています。

私の人生の一部なので、これが正解というわけではなく参考程度に見て下さい。

私がプロカメラマンのアシスタントになったきっかけ

小さい頃からどこかに出かけるとなると親が持ってるカメラを奪い「私がみんなを撮る!」といいながら家族そっちのけで、風景や虫や猫を撮っていた私。

中学生になってもその感覚が抜けずそれならいっそ写真の勉強がしたいと思い、写真や映像系のことが学べる高校へ行き、写真の勉強をしてきました。

毎日写真について学び、撮り、見て、作品を作る高校生活。目まぐるしくなんとも楽しい日々でした。普通科の勉強など面白くなさ過ぎて一切せずテストは赤点だらけでした。

このまま写真だけやってても、撮る写真に深みが出ないと思い、心理学を学びに大学へ進学するものの今までまともな勉強をしてこなかったので、講義に飽きて続かず中退。

フリーターになり写真関連のバイトをしながらのらりくらり過ごしていました。

 

れを見かねた高校の恩師があるカメラマンを紹介したきっかけで私はプロカメラマンのアシスタント(弟子みたいなボジション)として働きはじめました。

 

アシスタントになってみてよかったこと、大変だったこと

良かったこと

 自分では買う事ができない機材・ソフトに触れることが出来る。

これは本当に一番いいと思える事でした。

私が働いていた時は師匠の全盛期よりは少し落ち着き、作家としての撮影を主にしてたような時期でした。それまで色んな撮影のために集められた機材たちは、自分では到底集められないようなものばかりで、何百万もするカメラ、レンズやストロボ機器、フィルム時代に使われていた8×10の大判カメラなどがたくさん置かれていました。

全て自由に使ってもいいと言われていたわけではないですが、基本的に扱い方を教わり、その後はどんなに高価なものでも触らせてくれていたので、製品などの効果や違いを知る機会がたくさんありました。

 

街中にあふれている写真の分析が出来るようになる。

作品中心とはいいつつ、腕のある方なので月に1~2本は大きな撮影がある毎日。

人物撮影、ポスター用風景撮影、商品撮影と様々な内容を一人で受けもっていました。

打ち合わせ等から合わせるとワンカットを撮るのに数週間かけて色んな大人が動きます。

アシスタントは打ち合わせを聞きながら、撮影に必要な道具や小物類をメモするのですが「○○いるかも知れないからメモしといて」「△△の値段調べといてくれる?」と、え?何に使うの?という物も良く頼まれました。

実際撮影現場に入ると、その小道具達がうまく生かされて綺麗な一枚になるのですが「なるほど、これを使うとああなるのか」という現場にいないと絶対わからない効果を知ることができるのです。

感覚がつかめると、駅や電車に貼っているポスターやチラシの写真をみて、撮影の状況や機材がなんとなくつかめるようになります。

これは、後々自分の大きな力ともなってくるのです。

 

影技術を盗める。

②とリンクするようなところがあるのですが、カメラマンによってライティングや使う機材の種類は本当に様々です。

カメラマンたちは撮影技術を売っているわけですから、それぞれに自分が一番いいと思う技術を持っていて、それが写真の上がりに繋がります。なので簡単に「この方法で撮れば綺麗になるんだよ」という事を教えてはくれません。

しかし、アシスタントはその場に居てカメラマンから指示を受けて動くのでそれを自然に盗むことができるのです。

私が付いていた師匠は昔ながらの典型的なカメラマンという人だったので「背中を見て盗め」ぐらいの空気を常に出してる人でした。一つ一つ使う機材がどんな効果をもたらすかなんて一切教えてはくれなかったので、自分で盗み考えるのみの日々でした。

 

 作品作りに携える。

仕事の撮影がない日は良く外に出て、作品撮りに連れて行ってくれました。

事務所周りの街中を撮影する時もありましたが、隣の県までいって海のある田舎町に行ってみたり、森の中に入ってみたり様々です。どんな風にいい被写体を探すのか、どんな話で表情を引き出すのかをまじかで感じられるのはとてもいいことでした。

あと、よかったのはその交通費や御飯代は全て支払ってくれるところ(笑)

一人暮らしもしていたこともあり貯金もあまりなかったので、撮影に行きたくてもなかなかいけなかったりするので、遠出をさせてもらえたり美味しいご飯を食べたり出来るのはすごく助かりましたし楽しかったです。車に乗っている間は師匠の昔話を聞いたりして、それもなかなか有意義な時間でした。

 

良かった事は本当にたくさんありました。が人生そう甘くないですね。

やっぱり大変で泣きたくなる夜も多々ありました。

 

大変だったこと 

拘束時間が定まらない

撮影内容にもよるのですが、特にロケだと「早朝の光で撮影したい」「夜中じゃないとここが開けられないので夜から次の日の朝に撮影を終わらせて下さい」なんてこともしばしばありました。師匠はもらえる仕事はスケジュールが被っていない限り受ける、というスタンスだったので、9時~16時まで撮影、16時~20時まで撮影準備と仮眠、20時~明くる日05時まで撮影というスケジュールをこなしたこともありました。

カタログ用の商品を撮影するとなると、商品数によっては終電を超え帰ることも。

急に時間や日付が変更になることも多かったので友達と遊ぶ予定を前もって入れることはなくなりました。

 

 仕事場以外での付き合い

師匠はお酒が大好きだったので、仕事終わりに良く飲みに誘われました。

お酒が苦手な訳ではないので最初のうちはついて行くのですが、1件で終わる事はめったになく2件、3件とハシゴをし、帰れるのはいつも0時ぐらいでした。

なにが一番大変だったかと言うと、酔っぱらうと何かあった時に大変だと思い私はセーブしながら飲んでいるので、ほぼ素面でいるところに、ほろ酔いの師匠のセクハラまがいな発言と武勇伝を延々と聞かされることでした。

遠出中に車で聞く昔話は自慢感もなくただ淡々と話してくれるので楽しく聞いていられるのですが、酔っぱらってくると自分のやってきたこと、昔むかついた誰かの話、聞いてもいない元彼女の話・・・etc、が続きそれを黙って頷いて聞いてるのが苦痛で仕方ありませんでした。

いよいよ我慢が出来ず「今日はちょっと用事があって」と断ると「最近付きあい悪いな、そんなのでこの先仕事になると思っているのか」と諭すように言われるのでした。

今だったらパワハラ、セクハラ、どれかで訴えられてもおかしくないくらい。

 

 紹介という方法でできてしまう違和感

私が師匠の元をたった8カ月で去るきっかけになった一番大きな原因となったのは

尊敬していない人の弟子には慣れない。ということ。

それを気付かせてくれたのはなんと、師匠でした。笑

ある日、作品の話をしていたとき、私がどういう風な作品を作りたいか聞かれたので

「最近朝の5時の風景をずっと撮ってる人がいて、その人の写真がすごく良く面白かった。だからそういう風に決まった時間の風景を撮るというのをしてみたい」と話すと

「別にいいけど、普通は師匠の前で他の写真家の真似したいとか言わないよ。失礼に値するよ」と怒られたことでした。

その時「はっ!!!そういえばこの人の真似をして写真撮りたいと思って事無い!!」と気付いたのです。

 私がこの人の弟子になったきっかけは高校の恩師に「アシスタントを捜している人がいる、お前も写真を生業にしたいなら行ってみたらどうだ」と言われた事でした。

その時は何も考えず、面白そうだと二つ返事でOKしたのですがこれが大失敗だった。

その人の写真を改めて見てみたり、仕事内容を聞いてみたりすることもなく、人としてその人を尊敬もしないまま雇ってもらったのです。私からすれば新しく就職した先にいる面倒な上司と同じことでした。

 

これに気付いた時に「ここにいても仕方ない、良い事もあるけどこれ以上好きじゃない人から何も吸収できない!と思い師匠に「あなたにはもうついていけないので今日でやめます」といって、その日に事務所を後にしました。

特にひきとめられることもなく怒られたまま、その月のお給料も支払ってもらわずやめました。

弟子入りするならこれだけは絶対気にした方がいいこと!!

色々書いてきましたが、正直、有名な写真家になりたいのならやはり弟子入りすることが一番成功への近道かと思います。いくらSNSが発達してもまだまだ人脈が物を言う世界であることに代わりはないからです。メイク、スタイリスト、デザイナー、色んな所から紹介を受けて仕事に繋がっていくのがまだまだ業界の常識だからです。

なので自分が好きな写真を撮る人、尊敬できる人を見つけてその人の下につくのが一番いい!そうすれば同じような種類やコンセプトの仕事も舞い込んでくるかもしれないし!

 あともう一つ気にして欲しいところが、師匠のほかに兄弟子、姉弟子、スタッフがいるかどうか、です。

私は師匠と一対一の関係で、怒られようが褒められようが、機嫌が悪かろうがテンションが高かろうが全てを、私一人が受け取っていました。失敗して落ちこんだり、セッティングに悩んでも相談する人がいないのです。これはかなりきつかった。

現場にいるスタイリストのお弟子さんが2人・3人で相談しながら作業を勧めているのを見ているとすごく孤独な気持ちになりました。誰かがいると励ましあえたり、共通の意見を持ったりする機会が必ず必要です。師匠と対等には絶対になれませんから。

 

私はこの現場をやめて、直属のアシスタントからフリーアシスタントとして働き始めました。

それについてはまた別の記事で書いていきたいと思います。

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